2016/09/20

2016/9/17 Hakone Somma Round Trail / 箱根外輪山



>>Result



11:26'16 (反時計周り) 

<経過タイム>
塔ノ峰 0:35
明星ヶ岳 1:28
明神ヶ岳 2:20
金時山 4:05(大休止)
乙女峠 5:07
丸岳 5:27
長尾峠 5:43(小休止)
湖尻峠  6:51
真田浜 7:46
箱根町BS 8:56
元箱根 9:14(コンビニ休憩)
浅間山 10:32
箱根湯本 11:26







>>Report




ハセツネに向けてある程度距離を踏みたいと思っていたところ、最近お世話になっているランニコ部でちょうど同じ志を持つメンバーが集まったので、自分含め4名(内1名はSTYがあるので部分的に参加)で箱根外輪山部活動。

走力が異なるため、箱根湯本から金時山まではタイムトライアルとし、「金時山に12時30分」を合言葉に各々の設定タイムに基づいてスタートする鬼ごっこ形式を取って各自自由に追い込むことにした

自分はというと、4月に走ったときの湯本-金時山間のタイム3時間17分)を基準として、目標高めにSUB3を目指し9時30分にスタート。結果的には自力を見誤りすぎたと言わざるをえない。

最初のピークである塔ノ峰までは順調に登ることができたが、本日の箱根は湿度が高く、蒸し暑さが半端ではない。頭から滴れ落ちる汗が止まらない。手首に巻いたbuffがびしょ濡れになるくらい汗を拭った。笑

明星ヶ岳で「このままではヤバイ」と思い、一旦腰を下ろして休憩する。プッシュしている割に既にベストタイムから5分の遅れ。

"ちょっと遅れそうです・・・"とMessengerでメンバーへ配信しつつ、タイムのリカバリーを図るべく、ストックを使用することにした。
このストックはハセツネ本番を想定し、金時山まではザックに取り付けて走る(仮想CP1まで)つもりだったのだが、もうそんなことは言っていられない。金時山で皆を待たせるわけにはいかないのである。早くも全く余裕なし。

そこからガシガシと明神ヶ岳への登りをパワーハイクし、段々と良いリズムになってきた・・・と思いきや、あっという間にガス欠。明神ヶ岳を過ぎてからの走れる区間(=走らなければいけない区間)で全く力が出ない。
結局、明神ヶ岳通過もベストタイムから20分近く遅れていたし、SUB3どころかSUB3.5すら怪しい状況となっている。そしてボトルの水が尽きて完全に行き詰まった。

"皆を待たせるわけには・・・"という思いから、"僕を待たずに先に行っててもらおう・・・"という思いに変わり、最終的には"もう金時山まで登らずに下山してコンビニでビール飲む!"という気持ちにリバースシフト。そこからはトボトボと歩いた。


待ち合わせ時刻の12時30分のタイミングで、既に金時山に到着しているであろうメンバーに「ごめんなさい。金時山にたどり着けそうにないので、このまま下山します」とメッセージを送ろうとポケットからiPhoneを取り出したところ、画面がブラックアウトしたまま反応しなくなった。


えっ


まさかの事態。汗で水没しちゃったの・・・?
とりあえず心を落ち着けるべくトレイルの隅に腰を下ろし、必死に真っ暗な画面をフリックしてみたり電源ボタンをポチポチ押してみたりするが、ウンともスンともしない。

否、「何を言ってるのかわかりません」とSiriが冷たい回答を繰り返しているので、電源は生きているようだ。
その内、iPhoneのバイブレーションがブーブー鳴ったりする。あ、これ多分遅刻している自分の安否確認のメッセージ来てるわ・・・
明星ヶ岳の時点で、「間に合わなかったら先進んでて」と一応連絡していたものの、皆さん心優しい方々なので、きっと金時山で待っているのだろう。

「大丈夫ですか?」とたまたま声を掛けてくれたプロトレイルランナーの鏑木さんに『仲間が3人金時山で待ってるので、彼らに"私は下山します"と伝えてもらってもいいですか?』とはさすがにお願いできない。笑
自分にできることは一刻も早く金時山に登り、リタイアする旨を伝えることだけである。

とはいえ、水が無くては金時山を登りきる自信が無いので、矢倉沢峠のうぐいす茶屋でサイダーと水を補給することに。すると、おまけで味噌コンニャクと焼き鳥が出てきた。うめぇ。。。。


・・・いやいや、まったりしている場合ではない。気を取り直して早々にリスタート。


補給したおかげか、少し元気を取り戻し、ガシガシと登っていける。時間は13時30分を過ぎ、既に門限の1時間オーバーである。そして、ようやく山頂へ。



みんなは・・・やっぱり待っていてくれた。1時間以上も山頂で待たせてしまって申し訳ないことをしてしまった。


とりあえず休憩しなよ、と温かく接してくれて本当にありがたい。金太郎茶屋のおばちゃんに「あら?あなたもこのメンバーだったの?」とトマトとエビせんまで貰ってしまった。金時山、温かすぎる。
先日のCCCでの体験や、来週のSTYの話などをしながら、しばらく山頂で盛り上がった。

とりあえず、最低限のミッションは完了したので、
じゃあ私はもう限界なので、お疲れ様でした・・・」と仙石のローソンに下山する気満々だったのだが、『今日は絶対に湯本まで行くからね!』というメンバーの強い意志に、"じゃあ行けるところまで。"という流れになり、外輪山一周を継続することになった。

歩きであれば、ストックもあるのでサクサクと進める。しっかりと補給したこともあり、ちょっとずつ走れるようになってきた。道中、マッディーな路面に足を取られ、豪快に転倒し、右手とお尻に擦り傷を作ったこと以外は復活の兆しを感じる。



長尾峠の少し先でルートを少し外れると、箱根スカイラインの料金所があり、そこに綺麗な無料トイレと自動販売機があるということを教えてもらった。ここは便利。今度から利用させてもらおう。

湖尻峠からはいつもの芦ノ湖西岸歩道経由、元箱根セブンイレブンから国道1号線で芦ノ湯までロードを進み、湯坂路に入った。こちらのルートだと走れるので、いつもヒィヒィ言いながら屏風山の急登を登って疲弊するよりは走り続けるトレーニングとしては良いコースかもしれない。あと時間が無い時とか。
芦ノ湯まで登ったらもうあとはほとんど下るだけだ、と気持ちを引き締めて皆で走りきった。

最後は浅間山からのダウンヒルは金比羅尾根の下りをイメージして、各自のペースで湯本まで。金時山で瀕死だったのが嘘のように、元気にゴール。

こんな体たらくじゃハセツネ無理だわ・・・と思っていたが、少しだけポジティブな気持ちを残したまま箱根湯本を後にすることができた。

外輪山一周11時間26分。ハセツネもこれくらいでゴール出来たら最高なんだけどなぁ。笑