2016/08/31

2016/8/23-29 CCC trip Day.1 - To Chamonix -




CCCを走ってきた。
人生で初めての海外、しかもフランスということで多くの不安を抱えながら日本を旅立ったが、 終わってみれば全て杞憂に終わり、CCCも無事完走でき、最高の1週間を過ごすことができました。

そんなわけで、今回の旅を書き綴ってみたいと思う。
来年以降、UTMBやCCCを走ろうと思っている方に少しでも参考になる情報があれば幸いです。


今回の行程はこんな感じでした。

8/23(火) 出国(成田→フランクフルト→ジュネーブ→シャモニー)
8/24(水) 観光 & CCC受付
8/25(木) 観光 & CCC準備
8/26(金) CCCスタート
8/27(土) CCCゴール & ベッドで死亡
8/28(日) シャモニー出発(シャモニー→ジュネーブ→ロンドン→羽田)
8/29(月) 帰国

※参考
シャモニーへのアクセスはジュネーブからバス(予約要)で行くのがメジャールートです。
また、ジュネーブへのアクセスは日本からの直行便がないので、どこかに経由(乗換)する必要があります。


1. Frankfurtへ


月曜日仕事を終えて、ギリギリまでパッキング。バゲージロストのリスクを回避すべく、レース関連アイテムは全て手荷物として持ち込むことにしたので、ザック(山と道)はパンパンである。

飛行機は11:25成田発だったが、空港に8時前に到着する超安全シフトを敷く。
あらかじめ予約しておいた現地で使えるwi-fiルータを空港で借り、チェックイン。手荷物検査、出国審査(スタンプ押されるだけ)を経て、フランクフルト行きの搭乗口に到着する頃には既に疲労困憊(笑)

そんな無駄な緊張感が限界を超えたせいか、搭乗口で整列していたら徐々に気持ち悪くなってきてしまい、ソファに座り込んでしまう始末。段々と寒気もしてきた。


・・・出国アレルギーか?


"初めての海外レースは、まさかの成田空港にてDNF"という渾身のネタが頭をよぎったが、 「とりあえず薬持ってるし、飛行機で寝ればなんとかなるんじゃない?」という声で我に返り、震えながら機内に乗り込んだ。
意識が朦朧とする中、ブランケットを被りひたすら目を閉じていたら、いつの間にか空を飛んでいた。
フランクフルトまでのフライト時間は12時間5分とのことだったが、ひたすら映画を観ていたらあっという間にドイツ上空に。体調もいつの間にか元気になって一安心。機内食もパクパク食べた。(さすがにビールはやめておきました・・・)

飛行機が下降を始めると、自分のところだけ天井から水滴が降ってきて、CAさんを巻き込む一騒動に見舞われたが、「毛布被っててください」というCAさんの神采配を受けて、無事フランクフルトに到着した。
そして、飛行機から降りるとなぜかJALの方が待っていた。どうやらジュネーブ行きの乗換時間が短く(1時間10分)、急がなければならないとのこと。
とはいえ、乗換が不安だったので案内してくれるのは助かるなぁ、と呑気に考えていたが、いきなり走り始めた(笑)

フランクフルトの空港内を小走りで走り抜ける日本人一行は注目度抜群で色んな人と目が合い、微笑まれる。
道中、リオ五輪の銅メダルを首に下げた人がいた(!?)が、立ち止まる猶予も許されず、目の前を通過する。
ようやく着いたか!?と思ったら、そこはスカイトレイン乗り場。まだだ、まだこのデスロードは終わらない。。
スカイトレインを降りると再び走り出し入国審査と荷物検査。入国審査でやたら審査官に英語で絡まれる事案が発生したがなんとか突破し、今度はバスが待っていた。
もう走りたくないぞ、と思ったがどうやらここが目的地のようだ。トータル2kmくらい走ったんじゃないだろうか。
奇跡的に一人の脱落者を出すことなく無事ジュネーブ行きに乗ることができたので、幸先が良いと考えるべきか。しかし、もし走れない人が居たらどうなっていたんだろう?


2. Genevaへ



息も絶え絶えな日本人一行は小さな飛行機に乗って一路ジュネーブへ向かう。ここからはいよいよ日本人の客室乗務員が居なくなる。
ルフトハンザだからドイツ語か?飛び交う言葉が全くわからない。ドリンクサービスはコーラを指差して"プリーズ"と言い、機内食を貰ったらとりあえずダンケとか言っておいたが伝わったかな。。
ジュネーブまでは1時間のフライトだが、段々と本家アルプス(っぽい山々)が見えてきていよいよ近づいて来たな、という気分になってくる。マッターホルンやモンブランっぽい山も見えるぞ。
そして、ジュネーブに定刻到着。
フランクフルトで入国審査を受けているので、ジュネーブでは荷物を引き取るだけ・・・だったのだが、兄の荷物はいつまで経っても出てこず。その内、ベルトコンベアが停止した(笑)

こ、これが噂のバゲージロストか!ということで、英語ペラペラな兄はルフトハンザのお客様センターへクレームを入れに行き、荷物送付の段取りを付けて、手ぶらでシャモニーへ向かうことになった。笑

※余談
結局荷物はフランクフルトに置きっぱなしにされたようで。紆余曲折の末、翌日AMにシャモニーの宿に無事届きました。もしも荷物の到着が遅れた場合、シャモニーで道具一式を買い直す羽目になるので、やはりレース道具は手荷物で持っていくのがベターと思います。
それにしても自分がバゲージロストに遭ったら、と思うとちょっと交渉のハードル高いので遭いたくないw


3. Chamonixへ



バゲージロスト事件で少々の遅延が生じたものの、チャーターバスだったので運転手は待っていてくれた。
とても優しそうな男性であったが、やたら高速道路をぶっ飛ばしており、チラッとメーターを見ると130km/hオーバーだった。きっと現地標準なのだと信じている。そんなわけで1時間ちょっとでシャモニーの宿泊先へ到着した。

とりあえず喉が渇いたが、フランクフルト空港で手荷物のペットボトルは廃棄してしまったため、何か飲み物を買えないかと街へ繰り出すものの、既にどこも店仕舞い。
奇跡的に宿泊先のカウンターでエビアンが売っていて助かった。。
現地時間で21時(日本時間で翌AM4時)、自宅を出発してから23時間の長丁場の移動であったが、これにて無事シャモニー入り。


 Day.2へ続く