2016/09/02

2016/8/23-29 CCC trip Day.2 - Aiguille du Midi & Mer de Glace -




シャモニー2日目は朝6時に起床。飛行機で一睡もしなかったお陰か、夜はぐっすりと眠れて時差ボケも無さそうである。

とりあえず朝食のパンを買いに行き、その足でAiguille du Midiへ向かうことにした。
ロープウェイ乗り場は既に賑わっており、その後も次々と人が集まってきていたので、ミディへ行く場合は早め早めの行動が吉です。

チケット売り場にてチケットと番号札を手に入れる。ミディからさらにゴンドラに乗ってイタリア側へ行けちゃうチケットもあるので、「私はミディに行きたいんです!」とスタッフに切実に伝えたところ、無事目的のチケットが出てきた。ちなみに一人58.5ユーロだったかな?結構なお値段ではある。。(年々値上げされてるらしい)


チケットを入手したあと、乗り場の行列に並んでいたところ、日本人女性の方に「この番号札の番号が表示されたら入れるみたいですよ」と教えてもらった。一方の彼女は番号札をチケット売り場で貰えなかったらしく、「また並びなおします・・・」とトボトボとチケット売り場へ戻っていった。


ロープウェイはまずChamonix (1030m)から中間駅のPlan de l'Aiguille (2317m)まで行き、ロープウェイを乗り換えて山頂駅(3777m)まで上っていく。標高差2800mを乗車時間にして20分程度で結んでしまうのだから、スピード感が凄い。
さらに驚くべきはロープウェイの支柱が極端に少ないことだ。Plan de l'Aiguilleからの上部区間に至っては支柱が1本も設置されておらず、完全なぶら下がり状態。また、Plan de l'Aiguilleまでの下部区間では支柱を越える瞬間は胃が浮くくらいの降下感を味わえて、車内は「ワーォ!!」と大盛り上がり。
高所恐怖症の方は"ワーォじゃねぇ!"とか恐怖心を怒りに変えて踏ん張りどころかもしれません。笑 


無事山頂駅に到着すると、氷の世界に豹変する。なにしろここは富士山より標高が高いのである。よくもまぁこんなところに展望台を建てたなと感心するほど、とんでもない場所にある。
エレベータに乗って最上部(3842m)まで行くと、目と鼻の先にMont Blancが。おぉ・・・これがモンブラン。
今まで富士山しか見たこと(登ったこと)がなかったのに、いきなり富士山頂の高さまでロープウェイで行き、富士山頂より1000mも高い山を見上げているなんて信じられない。
周りを見渡してもカッコいい山だらけで、とても私の脳内だけでは処理しきれない。


展望台で感慨に浸ったあと、床がガラスになっているスケルトン展望台Pas dans le Videにも寄った。カメラ以外は持ち込めず、スリッパを履かされてガラスの上に立つ。流れ作業のように記念撮影されて終わりなので、のんびり景色を楽しめなかったが、高所恐怖症の方は下を向いてはいけません。笑

Aiguille di Midiからは雪山へ繰り出すクライマーも結構居た。ここからMont Blancに登るルートもあるみたい。



一通り山頂からの景色を堪能した後は、一旦Plan de l'Aiguilleまでロープウェイで下り、そこからMer de Glaceへ向けてトレッキングすることにした。Mer de Glaceからは登山鉄道でChamonixまで戻れるので、サクッとハイキングするならオススメのルートです。(基本下り基調で6km、登りも200m程度でした)


とりあえずPlan de l'Aiguilleにあるカフェで腹ごしらえということで、ホットドッグとアップルパイを注文。新種のホットドッグが出てきたが、フランスパンの生地がサクッとして美味しかった。





一息ついたら、さっきまで頂上に立っていたAiguille du Midiを背に気持ちの良いトレイルを進んでいく。メジャールートということもあり、ハイカーは割と多め。すれ違う時は「Bonjour!!」「Merci!!」。山での挨拶は万国共通。あと笑顔も大事ですね。
段々と挨拶が心地よくなってきて、発音も良くなってきた気がしなくもない。\ボンジュッ♪/



基本的に森林限界を突破しているので、日陰らしい日陰があまり無い。最近のシャモニーは標高1000mでも30℃オーバーという猛暑日が続いており、肌に陽射しが突き刺さる厳しいコンディション。CCC当日も厳しいレースになりそうだなぁと考えながらのんびりと歩いた。

段々とトレイルが岩稜帯に変わってくると、見えてきたのがAiguille du Drus。なんだこれ、カッコよすぎる。そして、その下を大氷河Mer de Glaceが雄大に佇んでいた。

もうスケールがでかすぎて表現しきれない。 ちょっとしたハイキングでこんな景色が拝めるなんて素晴らしすぎる。日本で言えば室堂みたいな感じだろうか。犬を連れた子供なんかも歩いてたりして、とても身近なハイキングコースなのだろう。

一つ一つの景色に圧倒されながら高度を下げていくと、観光客で賑わう駅に到着した。ここからさらにMer de Glace内部へ入ることもできるみたいだが、今回は行かなかった。

ちょうど電車が来るみたいだったので、そのまま駅に入場(※ミディのロープウェイチケットで乗れます)。すると、可愛らしい赤い電車が入線してきた。

谷に沿うように下って行くのに、山側の座席に座ってしまい景色が全く楽しめないという失態を犯してしまったが、近くに座っていたヤンチャな天使(※右手ギプス少女)がずっとコチラを見ていたので戯れていたらあっという間にChamonixに到着。


街に戻ってくると、UTMB特設ブースが出ていたりして、だいぶ賑わいを見せはじめていた。 週末にはここが熱狂の渦に包まれると思うと、楽しみで仕方がない。

宿へ戻る途中、広場がめちゃくちゃ賑わっているなと思ったら、ミニUTMBが開催されていた。
なるほど、子供たちが本当にかわいい、天使すぎる。イッチョマエに全力で駆け抜ける子供、お母さんにぴったりとくっ付いて離れようとしない子供。家族で楽しんでいる感じがしてとても素敵なイベントだった。
今年のUTMFでもミニUTMFが開催されるそうだが、どんな感じになるのだろうか。



 宿でしばらく休憩した後、レース装備一式を持って今度は受付会場のあるスポーツセンターへ向かう。受付は翌日(レース前日)まで可能だが、混雑して無駄に消耗したくないし、不測の事態(例えば装備NGになって買い足さないといけないなど)に備えて早めに済ませることにした。
少し前の方には上田瑠偉くんが並んでいた。彼はきっと昨年のリベンジをされることでしょう。


受付ではまずパスポートを見せて必携品チェックリストを受け取る。
必携品チェックリストは必携品の内、4点にマークが付いていて、それをスタッフに提示するというシステムになっている。私の場合は「3カ国で使用できる携帯電話」「サバイバルブランケット」「補給食」「防水ジャケット」だったが、周りの人は帽子とかを提示していたので、レース毎にチェック対象が異なるようである。



必携品チェックをクリアすると、ゼッケン一式を受け取り、その後レースで使用するザックと必携品チェック時のザックに相違がないように識別タグが取り付けられ、手首にレースバンドが取り付けられる。これはレース終了まで取り外せない。

最後に参加賞のTシャツを受け取って、受付自体は完了だが、最後に忘れてはならない大仕事が残っている。それは、サポーターのバスチケットの購入。
CCCではChampex-Lac, Trient, Vallorcineの3ヵ所のエイドで私的サポートが受けられる。(信越五岳みたいな感じですね)

「サポーターズバスチケットプリーズ!」という気持ちをスタッフにぶつけてみたところ、一応伝わったらしく、サポーターの名前を聞かれてチケットを発行してもらった。(「私の名前じゃなくて?」と聞き返してしまったが、やっぱりサポーター本人の名前が必要とのことでした。)

合わせて、バス受付にてサポーター用のパンフレットも置いてある。バス乗り場やバス時刻表も載っているのでこちらも忘れずに入手しておかないと後でサポーターが苦労するのでご注意を。

これでようやくすべての手続きが完了したので、ご褒美にジェラートを。んまい。

Day.3へ続く