2014/04/03

[Race]3/29-30 第10回六甲縦走キャノンボールラン

第10回六甲縦走キャノンボールランに参加してきた。




結果:19時間37分(往路9時間11分・復路10時間26分)

六甲CBは関西に住んでいた頃から一度出てみたいと思っていたが、なかなかそれが叶わず、結局関東から遠征する形で初挑戦することとなった。
とはいえ、そんなに優雅に遠征する資金もないので、新幹線は使わず、往復高速バスで(笑)
土曜日の早朝東京駅からバスに乗り込み10時間くらいで大阪駅に。その間ひたすら寝ていたので、キャノンボールの道中も眠くならずに済んだのかもしれないな、と振り返ってみる。

POWER(いわゆる往復の部)のスタート地点である須磨浦公園に到着した頃には、雨が降り始めていた。バスの道中では『ホントに雨降るのかなぁ?』と疑いたくなるほど爽やかな陽気だったのだが、やっぱり降水確率100%はマジなんだな、と再認識する。

今回の装備は以下の通り。
<ウェア>
Arc'teryx AccelatorSS
Patagonia キャプリーン4フーディ(予備用)
FT フラッドラッシュスキンメッシュ
TNF SwallowtailHalfPants
Patagonia TorrentShellJacket
SHMW ミニマリストパンツ(予備用)
Capo バイザー

<足元>
Altra LonePeak
Drymax MaximumProtectionTrailRun1/4Crew

<ボトル>
Amphipod Handheld20oz

<バッグ>
UD AKRaceVest2.0

<エネルギー>
ハニースティンガー×4(すべて消費)
クリフバー×1(消費)
ムサシNi×1(消費)
ザバスピットイン×2(1ヶ消費)
トップスピード×2(消費せず)

<その他>
BD IconPolar
Petzl イーライト(予備用)
エマージェンシーブランケット(非常用)

◇往路(須磨浦公園→宝塚)
(通過タイム)
鵯越 2:20
市が原 4:08
掬星台 5:17
一軒茶屋 7:14
塩尾寺 8:55
宝塚 9:11


かなりのんびりペースでスタートしたため、余裕を持って鵯越に到着。さっそくエイドにビールが置いてあって、10秒くらい立ち止まって考えたが遠慮することにした。その時点で既に雨が強くなり始めており、気温も段々と下がってきていたので、やめといて正解だったと思う(笑)
大龍寺の自販機でホットミルクティーを一気飲みして身体を温めるも、やっぱり寒いので、市が原のトイレで早くも"念のためザックに入れておいた"最終兵器キャプリーン4を着込むことにした。これで寒さに対しては、とりあえず大丈夫だろう。

そして、もう1つ問題が。
ヘッドライトの光が霧で拡散してしまい、全く使い物にならないのだ。もはや足元を照らす以外の用途は無く、自分が今どこを歩いているのかすら怪しくなるほど視界が全くなくなってしまった。
ハンドライト片手にスイスイと走り抜けていくランナーを横目で見ながら、「あぁやっぱりこういう時はヘッドライトだけじゃダメなんだな」と身を以て学んだ。

掬星台に到着する頃には、雨は激しさを増し、さらには風も吹き荒れるようになってきた。体力的には問題ないのだが、立ち止まったらたちまち体温を奪われて低体温症になりかねない。というわけで走るのではなく、休憩せずひたすら歩き続けることを優先した。
ガーデンテラスのトイレでいよいよ"使うことはないだろうと思っていた"最終奥義ミニマリストパンツを履く。さすがにこれ以上肌の露出はヤバイ。凍死する。とマジで思った。
余談ですが、トイレには数人のキャノンボーラーが篭城してました(笑)

もはやレインウェアの方もビショビショで機能を果たしておらず、ただの風除けになっていたが、なんとか一軒茶屋まで辿り着いた。
ここまでくれば後は下り基調なので、宝塚までは行けそうだなという見通しが立った。
・・・というのはちょっと考えが甘くて、今度は登山道が水浸しで大変なことになっていた。
視界ゼロの中、確実に足を地面に置いていき、なんとか塩尾寺まで。もう靴の中はビショビショです。
朝を迎え、少しずつ視界が広がっていくのを感じ、とてもホッとした気持ちになった。
雨は相変わらずだけど、お天道様は本当に偉大な存在であると再認識した。
一方で、再びあの水浸しのトレイルを登っていくのかと考えるだけで気が滅入るのですが・・・(笑)



◇復路(宝塚→須磨浦公園)
(通過タイム)
塩尾寺 0:13
一軒茶屋 2:13
掬星台 3:52
市が原 5:14
鵯越 7:27
須磨浦公園 10:26


復路スタートまで少し時間があるので、カップラーメンを食べながらボーッとしていたら、続々とランナーが戻ってきていた。皆さんお疲れモード。。。
「おれ宝塚でやめるわ!」「あの東六甲縦走路に戻りたくない!」といった悲痛な叫びを耳にしつつも、とりあえず復路スタート地点へ向かうことにした。

今回からスタート地点が塩尾寺を下ったところにある広場に変更になった。
そこまで行くのにも一苦労で、この先思いやられるが行けるとこまで行ってみようというモチベーションは妙に高かった。

スタートして、東六甲縦走路が更に進化を遂げていてかなり衝撃を受ける。
トレイルに川が流れているのですが・・・
往路の時には無かった倒木とか、たまに土砂も流れてくるし、冷静に考えるとかなり危険な感じ。
そんな中、宝塚からスタートしたSPEED組の元気すぎるランナー達(友人含む)がはしゃぎながら駆け上っていく。これも冷静に見ると正気の沙汰ではない(笑)

なんとか一軒茶屋まで登り切ったが、既に脚は売り切れ。踏ん張ることがキツいので、緩やかな下り斜面くらいじゃないと走れない状態になっていた。
雨風は相変わらず強く、寒いけど、夜に比べたら大したことではない。(強気)

掬星台までの道中で交通局みたいな方々が作業をしていて、車が立ち往生していた。
どうやら道路の排水処理が間に合わず、冠水してしまったらしい。やっぱり凄まじい雨だったのですね。。。
※あとで冠水時の写真()を見たのですが、立ち往生する車と楽しそうなキャノンボーラーが映っていました。

掬星台でカップラーメンエイドがあったのだが、行列になっていた。
「低体温症になってリタイアしている人も多いので、無理はしないでね」と運営の方が声を掛けていた。
たしかにそうだよな〜、とか思いながら20分くらいラーメン待ちしていたら、身体が完全に冷えきってしまった。"温かいラーメンを待っていたら低体温症になった"とかちょっと恥ずかしいので、急いでラーメンを食べて動き始める。

摩耶山を下り、再度山エイドで日本酒をいただき、その勢いで鍋蓋山、菊水山を一気に片付ける。
鵯越まで来たら、あとは高取山と須磨アルプス、そして最後の鉢伏山でゴールが見える。この辺りで完走を確信した。
横尾の住宅街で油断して迷子になったりしたけれど、ゆっくりながら確実に足は前に出る。

タイムは絶望的に遅いけれど、今回は完走出来れば十分なのだ。

そもそも3月はスノーボードで負傷して以来、ろくに走っていない。
月間走行距離でいうと、30kmに満たず、しかも山に至っては12月の武田の杜以来一度も登ってないという始末。
そんな中で、この凶悪な天候の中、よくぞ六甲全山縦走、しかも往復してしまうとは!
・・・と自分を褒めながら(w)歩いていたら、海が見えてきた。ついに須磨浦公園に帰ってきたよ。。。

ゴール地点にはゴールテープが用意してあって、みんなに祝福してもらった。
友人達にも出迎えてもらえて、本当に嬉しかった。


そんで、係の方にタイムを申告して、マジックペンを借りて記録証に直筆でタイムを書いて、おしまいです(笑)


//参考DATA(手元の計測値)//
距離:92.6km
累積標高:5,023mD+