2013/08/18

8/11-13 白峰三山・塩見岳ハイク Day.2


Day.1の続き。

ハッと目が覚めたのは午後8時頃だった。
どうもシェルターが風に揺れてバタバタと五月蝿く、眠れない。

その時は、あまりそれを深刻に考えておらず、風が顔に直接当たらないようにザックを枕元に移動し、再び眠りについた。

そして、事態は急変する。なんと頭に石が飛んできたのである。
「!?」という台詞がほんとに当てはまる状況だ。
この石はグラウンドシートを押さえていた留め石であった。

状況を冷静に整理すると、シェルター内に風が吹き込み、"凧"状態になっているようだ。
何度もガイラインを石に括り直してみるが、石ごと動かされてしまうほど、段々どうにもならない状況になってきた。

今日は寝るどころじゃないな、という徹夜の意志を固めたところで、大自然はさらに本気モードに。
今度はシェルターごと飛ばされそうになる。本当に手を離したら飛んでしまうと本気で焦る。そんな格闘をしている間に、枕は飛んで行ってしまった。。。

さすがにこれ以上は無理・・・と、午前2時すぎに私は白旗を挙げた。撤収。

とりあえずテントを片付けて、トイレへ避難することに。

酷い目に遭ったわ・・・、と2時間ほどボーッとしていたらだんだんと空が明るくなってきた。悪夢は終わったようだとホッと一息。


2日目:北岳山荘-間ノ岳-農鳥小屋-農鳥岳-農鳥小屋-熊ノ平小屋(泊)



今日の行程は熊ノ平小屋まで。
直接熊ノ平小屋へ向かうと、標準コースタイム3時間40分と時間を持て余すので、農鳥岳を登りつつ、農鳥沢のトラバース道を経由するルートをセット。
これでもお昼過ぎには着いてしまう計算だ。



午前6時、荷物を整理して北岳山荘を後にする。
間ノ岳までの稜線歩きが気持ち良すぎる。。。
これだよ、この感覚を待っていたのよ、と昨日の北岳までの苦行を振り返る(笑)

1時間15分ほどで間ノ岳に到着。
山頂は広々としていて、なかなか素敵な場所だ。

間ノ岳山頂からの景色を満喫し、農鳥小屋を目指す。

農鳥小屋でザックをデポ。手ぶらで農鳥岳を目指す。

農鳥岳までのトレイルは岩がゴツゴツしていて、結構アップダウンが激しい。
往復するのは結構疲れる。

農鳥小屋から1時間ほどで農鳥岳山頂到着。
登ってきた北岳、間ノ岳がバッチリ見えた。

農鳥小屋へ戻り、あとは熊ノ平小屋を目指すだけ。
・・・なのだが、トラバース道がかなり難敵だった。
かなり滑りやすいガレ場となっていて、集中を切らせない。滑ったらどこまでも落ちていってしまいそう。

日陰のない炎天下のトレイルを淡々と1時間半ほど歩いて、ようやく三国平という砂礫の台地に着いた。ここまで来れば、熊ノ平小屋までもうすぐだ。

熊ノ平小屋には13時前に到着した。
静かな森の中にポツンと建っている、とても雰囲気のある小屋だ。

まずはビールを飲んで、テント場へ。
風には懲りたため、慎重に設置場所を考え、思いっきりペグを地面にねじ込んでおいた。
これできっと大丈夫だろう(笑)

熊ノ平小屋の水場の水量がハンパない。そして超冷たい。美味い!最高!
頭から水を被り、身体を洗い、ついでに汚れたウェア類も洗濯した。

この2日間ほとんど寝れていないので、昼飯を食べて、早々に昼寝をすることにした。

日没前に目を覚まして、翌日の準備とコースタイムの確認。

最終日の明日は標準コースタイム12時間の長丁場。
そして、最大のネックは鳥倉発の最終バス14時25分である。それに乗れなさそうであれば手前の三伏峠小屋でもう一泊しようかね。
とりあえず4時に小屋を出発し、"塩見岳に9時"という目安を設定して、再び深い眠りについた。


Day.3へつづく。