結果・・・9時間42分で完走。
初参戦でしたが、関門をパスして無事に帰って来れて本当に良かったです。
北丹沢12時間山岳耐久レース・・・
夏場の丹沢山系北部の山々を舞台に繰り広げられるトレイルラン大会。通称キタタン。
日本3大山岳レース（ハセツネ・富士登山・キタタン）の一つ。
累積標高は4,000mに達するとか。。。
毎年キタタンは"灼熱"という冠言葉が付くほどに、とにかく暑くランナーを苦しめる大会という噂の大会でしたが、どうも最近自分が雨男なんじゃないかと思い始めている私のせいなのか、前日から大雨。
大会当日は雨の影響からか、ちっとも"灼熱"ではありませんでした。
道中のトレイルコンディションを差し引いても、今大会は非常に走りやすいレースであったと思います。
（結果的に、優勝タイムも大会新記録だったようで）
というわけで、"私のキタタン"を振り返ってみたいと思います。
7:00 青根緑の休暇村（スタート）
キタタンはウェーブスタート制となっており、6:30スタートの健脚組と7:00スタートの新入り組に分かれています。当然初参戦の私は後発組。
スタートしてすぐ、急坂から始まる2kmのロード区間があります。
トレイルで渋滞を避けるべく、皆ダッシュします。
私も自分なりに頑張ったつもりでしたが、今振り返るとあんまり頑張ってなかったかも。
とりあえず最初のトレイルで大渋滞に嵌ります。
8:40 立石建設（スタートしてから1時間40分）
一度トレイルを抜けたあと、しばらく再びロード区間になります。
この先の鐘撞山も渋滞ポイントとなっているので、このロードも頑張って走り切ります。
予定では1時間半で立石建設を通過する予定だったので、既に10分遅れ。
案の定、鐘撞山登りが渋滞、さらにその後の県境尾根分岐に至るまでの大部分で渋滞しました。前半のスピードアップの大切さを心に刻みつつ、大渋滞を乗り越えました。
渋滞のおかげで、登りのキツさはほとんど感じませんでしたが、大きなタイムロスをしてしまったようです。
11:00 【第一関門】神ノ川ヒュッテ（スタートしてから4時間）
県境尾根分岐から一気に神ノ川ヒュッテまで下ります。
泥でツルツル転びながらも、比較的軽快に下りて来れました。
制限時間30分前に何とか関門通過。
10km先の第二関門の制限時間が6時間と、あまり時間の余裕がないことは承知だったため、バナナ一本とキュウリを頂いて、早々に神ノ川ヒュッテを出発しました。
12:00 日陰沢源頭（スタートしてから5時間）
神ノ川ヒュッテを出ると、再び長い登りに入ります。これが実にしんどい。
"つなぎの区間"だとか馬鹿に出来ません。420m登ります。
ピークを越えると第二関門まで8kmほど下ります。これも地味にしんどい。
この時点で、なんとか関門時間まで間に合い、且つ、その後に待ち受ける最大の難所に向けてどれだけ体力を残せるか。。。という考えを基に、飛ばしすぎない走りを心がけました。
この下りの区間でどれだけの人に抜かされたことやら・・・(笑)
12:50 【第二関門】神ノ川園地（スタートしてから5時間50分）
２つあるトンネルを抜けると、第二関門はすぐそこです。
関門の手前にエイドが設置されているので、ハイドレに水を補給し、レモンを頂きました。
そして、制限時間10分前に関門通過。
このあとはゴールまで関門はありません。つまり、6時間掛けてゴールを目指せば完走できるわけです。
この考え方は、だいぶ気持ちを楽に出来ました。
橋で佇む、同じく関門時間ギリギリで飛び込んできた方々に並んで、私もしばらく休憩することに。
このあとどうする？登る？リタイアする？
自分の体力と相談すること20分。
赤飯おにぎりとスニッカーズのおかげか、だいぶ元気になった気がしました。
気付いた時には勝手に脚が姫次へ向かっていました。
14:00 風巻ノ頭（スタートしてから7時間）
この時点で、完走が明確な目標となっていたので、とにかく第二関門以降の急登に対して、出来るだけ呼吸を乱さない様に確実に歩を進めることを心掛けました。
結果的にこの登り方が功を奏したのか、スムーズに風巻ノ頭まで到着。
しかし、ここから再び渋滞に。
どうやら前方でケガ人が出たようで、30分の停滞を余儀なくされました。
身体が完全に冷えきってしまいました。。。（仕方ないことですが）
15:30 姫次（スタートしてから8時間30分）
その後順調に姫次まで登り切りました。
第二関門以降は姫次まで止まることなく登れたので、誰にも抜かれなかったような。
姫次の評判は事前に聞いていましたが、「こんなもんなんだなー」という感覚でした。
まぁ、完全に登山モードで登っていたからでしょうかね。笑
というわけで、登り切りました。あとは下るのみ！
16:40 青根緑の休暇村（ゴール）
姫次以降、絶好調に駆け下りていたのですが、「ゴールまであと3km」標識を見た頃から急に異変が。。。どうやらハンガーノックのようです。
走るどころか歩くのも辛い。
下りで結構な人数を追い抜いてきた貯金を全部使い果たしたような、本当にしんどいラスト2kmとなってしまいました。
ロードに下りてきた時にどれだけ安心したことか。笑
既に完走した選手や運営の方々の声援がどれだけ沁みたことか。笑
最後に水を頭に掛けてもらって、最後に気合いを振り絞ってゴールへ駆け抜けました。
9時間42分の長い旅が終わりました。
反省点は色々ありますが、ひとまずは完走したという達成感に浸りたいと思います。笑
