2014/10/16

[Race]10/12-13 第22回日本山岳耐久レース

日本山岳耐久レース(a.k.a. ハセツネCUP)に参加してきた。


結果:15時間08分


台風の直撃により開催が危ぶまれていたが、台風が空気を読んだお陰で(?)無事開催されることになり一安心だったが、「中止でも仕方ないかな」という気持ちがあったので、テンションが異様に低かったのは否定出来ない(笑)

試走は結局出来ぬまま、自分がどれくらいで走れるのか試算しづらい状況の中で、とりあえず目標タイムは「15時間以内」。
とはいえ、どのペースが15時間のペースなのかよくわからんので、自分の感覚を信じて、前半は余力を残して走ろうというのが唯一の作戦ということで。。。


◇装備
<ウェア>
Arc'teryx AccelatorSS
FT フラッドラッシュスキンメッシュ
Pata Baggies Light
Onyone アームカバー
TNF SwallowtailHoody
Pata TorrentShellJacket
SHMW ミニマリストパンツ
Capo バイザー
Buff×2(※1枚はネックウォーマーとして、もう一枚はヘッドバンドとして携行)

<足元>
inov8 Trailroc245
Drymax MaximunProtectionTrailRun1/4Crew

<ボトル>
Salomon ハイドレ(※麦茶1.5L)
Hydrapak ソフトフラスク500ml(※ジェル用)

<ザック>
UD AKRaceVest2.0
UD JurekEssentialBelt

<エネルギー>
ハニースティンガー(アサイー)×5 (※水で希釈し、合わせて500ml)
ハニースティンガー(チョコレート)×3 (※2つ消費)
ピットイン(梅)×2 (※1つはスタート前に消費)
ピットイン(栄養ドリンク)×2
ベスパハイパー×3 (※2つ消費)
コンビニのフィナンシェ×3
塩熱サプリ×6 (※1つ消費)

<その他>
Silva TrailRunner2
Gentos SG-325
iPhone5s


始発の電車で武蔵五日市へ。
スタートは13時なので、それまで体育館で寝袋に包まりゴロゴロしていたり、装備のチェックをしたり。思ったより気温が涼しくて、装備が心配になったので物販でアームカバーを購入した。

のんびり12時半頃に体育館を出て、スタート地点に並ぶ。いよいよ秋の大運動会がスタート!!


◇スタート→浅間峠(CP1, 22.66km)
入山峠 1:23
醍醐丸 3:02
浅間峠 4:25

スタートしてからのロード区間は渋滞回避行動(いわゆるスタートダッシュ)を取らず、淡々と流れに乗っていった。
前後が詰まっていて、決して気持ちの良いペースではないが、しんどいペースでもないので、ひたすら前の人にくっついて進む。渋滞で停滞すると肌寒いので、手首にロールアップしていたアームウォーマーを上げたり下げたり。大活躍。

ハセツネ30Kで逆走で通った峰見通りは「あれ?こんなもん?」と思っていたより短く感じたが、醍醐丸から浅間峠までがめちゃくちゃ長い、ウンザリ。地図が頭に入ってなかったので、4時間超えたあたりから「そろそろかな?」とか考え始めてしまって、一向に着く気配がないので心が折れそうになる。(自爆w)
手元の時計みたら累積標高が既に2000mD+を超えている。相当に負荷の高い区間であるのに覚悟が足りてなかった気がする。

浅間峠手前で日が暮れてしまったので、スタート時点から頭に装着していたライト点灯。
応援してくれる方々で大いに盛り上がる浅間峠はなんとなくノンストップで通過。


◇浅間峠→月夜見(CP2, 42.09km)
西原峠 6:21
三頭山 7:19
鞘口峠 7:44
月夜見 8:30

浅間峠から西原峠まではなだらかなアップダウンが続く。単調でいやらしい区間。あんまり記憶なし。
西原峠を越えるといよいよコース最高峰の三頭山への本格的な登りが始まる。前の人と「ガスってきましたねぇ〜ヘッドライトが効かないっすわ〜(泣)」などと他愛のない話をしながら着々と登っていく。心拍を極力一定に抑えたシンプルな登りに徹したと思う。
そして、長い長い階段を登りきって三頭山に7時間19分で到着。事前リサーチによると三頭山がタイム的にも"中間地点"ということらしいので、単純計算でsub15でゴールへ辿り着く。ここまで適当に来た割に予定通りじゃないか、と心に余裕が出た。
一方で、気温がだいぶ下がってきているのを感じる。停滞してると身体が冷えてくるので先を急ぐ。

鞘口峠までの激下りは慎重に下り、走れるところは走り、順調にCP2の月夜見まで。
ここで1.5Lの水またはポカリを補給することができる。
ハイドレを見たら、1.5L入っていた麦茶が残り100mlくらいしかなく、ジェルを入れていたソフトフラスクは全部消費済。なんという無駄のなさ。逆に言うと、予備全くナシ!
とりあえず麦茶はその場で飲み干し、ポカリを1L入れてもらい、フラスクの方に500ml水を入れてもらった。

ここでブルーシートに腰を下ろして、小休止。これが良くなかったのかなぁ・・・


◇月夜見→長尾平(CP3, 58.00km)
御前山 9:54
大ダワ 10:43
大岳山 11:52
長尾平(CP3) 12:57

月夜見で休み過ぎたせいで、身体が完全に冷え切ってしまったので、気合いを入れ直してリスタート。
御前山までの区間はひたすら直登させられて、本当に苦しい。
気が付くと、だんだんとトレイル脇に座り込むランナーが目に付くようになり、結局自分もその仲間入り。切り株に座り込んで、1分休んで出発、また少し登ったら座り込み・・・を繰り返しながらようやく山頂に到着。
そして、体調に少しずつ異変が出始める。胃がムカムカするという感じ。嘔吐しようと思えば出来ちゃいそうな感覚。お腹が冷えて胃が機能しなくなってるのだろう。ポカリはなんだか飲む気にならない。
走ったら吐きそうなので、とりあえずALL歩きで大ダワまで行こう。大ダワで少し休んでリタイアするか冷静に考えよう。

・次に待ち受ける大岳山を越えられれば、大きなピークは無く、標高も下げていくので、惰性でなんとかゴールまで辿り着けそうな気がする。
・固形物は全部食べてしまったので、補給できるのはジェルのみという状況。(固形物を食べれたかという問題はありますけど)

とりあえずジェルを口に含んでみたところ、意外と飲み込めたので、長尾平までは無理せず歩き通すことを心に決め、レース続行することにした。この時点でsub15を目指すのを完全に放棄。


◇長尾平→ゴール(71.50km)
日の出山 13:30
ゴール 15:08

タラタラと日の出山まで歩き続け、山頂で夜景をのんびり眺めながら「金比羅尾根くらいは意地を見せよう」と最後にジェルとベスパを補給し、駆け下る決意をする。
始めはジョグペースで下っていたのだが、段々と勢いが出てきて、スピードに乗ってきた。あれ、なんかめっちゃ気持ちいいぞ・・・!?


『なんだ、走れるじゃん!! 長尾平まで歩いたのは甘えだったんじゃないの??』


そんな考えを頭に巡らせながら、着々とゴールは近付いてくる。
いよいよトレイルは終わり、舗装路に入り、そして住宅街に下りてくる。
近所迷惑にならないように沿道でコッソリと「オカエリ!!」と声を掛けてくれる方々。
そして、角を曲がると見える横断幕。

あぁ遂に終わっちゃうなぁ〜という少し未練みたいな寂しさが残りつつ、
来年はもっとレベルアップして戻ってこようと誓いつつ、
ゴールを踏みしめたのでした。